暮らしやすいコンパクトタウン岡垣町は明治の遺構もコンパクトだった!

遠賀郡岡垣町JR海老津駅周辺に明治に九州鉄道時代に造られた赤レンガアーチがあります。

場所は海老津~宗像武丸方面へ抜ける県道287号線沿いにあり、当時を偲ばせる赤レンガアーチは今もひっそりと佇み見守ってくれているかのような。

赤レンガアーチ

武丸方面から眺めた写真。道路脇にぽつんと違和感すらありますね。

 



赤レンガアーチ

渋いという感じでしょうか、雰囲気をかもし出しております。

 

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使用されなくなった今も堂々としてますね。

 

その昔は峠越えが大変だった

 

案内板

ちなみにこの赤レンガアーチは町指定文化財となっておりまして、岡垣町教育委員会設置の案内板によると

「九州鉄道(国鉄の前身)が明治23年(1890年)遠賀川~博多間が開通したとき、ドイツ人の技師によりイギリス積み工法で設計・建造されました。当時は現在のようなトンネルはなく難所である急勾配の城山峠を越えていました。九州内では最古級の鉄道遺跡です。」

 

レンガアーチ

城山方面に向かうと確かに勾配があり大変そうです。

明治の頃と言えば産業革命で、遠賀川流域は日本でも有数の炭鉱産地と有名ですね。

実は今では遺構もなくほとんど知られてませんが、ここ海老津周辺も炭鉱で栄えた時代があったそうです。

当時は運炭のために続々と鉄道が敷かれた時代で、この赤レンガアーチもその一端を担っていたんでしょう。

 

イギリス積み工法



イギリス積み工法。縦横交互に積まれているのがよくわかります。こうして強度を保ったんですね。

地元風土誌にもこの先の城山越えは本当に大難所であったと記されてあります。
後押しの機関車を連結したり、脱線の事故などもあったようです。
当時の蒸気機関車がもうもうと煙をはきながら四苦八苦して登っている姿が目に浮かびます。

 

安心してください!現在のJR線はトンネルを通ってます

 

城山トンネル付近



現在のJR線は城山トンネルを運行してます。

 

城山トンネル

 



このトンネルも歴史を感じさせますね。

トンネルは明治42年の開通で、その後に海老津駅が新設され周辺は発展していったそうです。
地元風土誌によりますと、当時トンネルを掘る際に海老津側からと赤間側から掘り進めていたそうですが、最終的に結合箇所があわず双方で揉めたとかなんとか。それを当時の有力者であった方が治めたそうです。
そうした先人達の苦労の上に現在の生活がなりたっているのだな~と改めて考えさせられます。

赤レンガアーチ

 



最後に赤レンガアーチと普通列車。

この付近のJR海老津駅の裏手には金比羅山という小高い山(標高140メートルほど)があり、海老津周辺の街並みや芦屋のほうまで一望できる展望スポットがありますので、近くまで来た際にはぜひ散歩がてら足を伸ばしてみてください。
記事こちら→『JR海老津駅裏手の金比羅山に登ってみた』

海老津赤レンガアーチ場所↓ 道路脇になりますの見学のさいは車などに十分お気をつけください。