遠賀郡芦屋町狩尾岬にある狩尾神社

芦屋町のなみかけ遊歩道の途中に狩尾神社があります。

なみかけ遊歩道の狩尾岬のあたりに海辺に建つ鳥居があります。この鳥居だけでも海へと続く道があり不思議な光景ですね。

そこに狩尾神社の入口がありますが、初めて訪れて並々ならぬものを感じた方は少なくないのかな~と思わせる場所です。もちろん人によってその場の空気感は違うと思うのですが。。

結論から言うと創建は不明ですが京都の石清水がまだ歓請されていない時代に、石清水の地主神狩尾(とがのお)を狩尾岬に歓請したのが始まりとされていて、島郷18カ村の惣社でもあったそうです。

御祭神は国常立尊・大巳貫命・天児屋命・天手力雄命で、境内には陽御前神社・大国主神社・仲哀天皇社・陰御前神社・住吉神社・支々岐神社・厳島神社とありとあらゆる神様が集め祀られていたようですが、昭和40年代の火災により社殿が焼失し、同地区山鹿内の須賀神社(現在はこちらも狩尾神社と呼ばれている)に御神体を合祀されたという経緯があります。

なるほど、そういった経緯を知っていればあの空気感は納得です。ただこの時は何も知らずだったのでゾクゾク感から神聖な感じへの変化があった不思議な感覚でした。

私のような感覚になられた方は過去10人、20人じゃないと勝手に予想しますw

それではまだ色々調べる前で私自身が経緯を何も知らずに狩尾岬の狩尾神社に行った時のものですがお伝えしたいと思います。

狩尾神社

なみかけ遊歩道です。当ブログで以前に真っ直ぐ遊歩道を散歩したときのことをお伝えしましたが、今回は狩尾神社の方へ。

 

狩尾神社

狩尾岬散策道の案内図です。ちなみに狩尾岬南東側の道路を挟んだ丘陵には山鹿貝塚があり縄文時代の装身具を身につけた人骨が多数発掘されています。その中でも2号人骨とよばれる女性のものは左右の腕に19個の貝輪をはめ、サメの歯製の耳飾りを着け、鹿角製叉状重飾品・緑色大珠を首から懸けた全国的にも珍しい状態で発掘され貴重な資料となっているそうです。(近くの芦屋町歴史民俗資料館で復元されたものと発掘当時の写真を見ることが出来ます)

縄文の古い時代からこの岬を神聖な場所として、有力な巫女が祭祀を行っていたであろう事が想像できますね~

 

狩尾神社

海辺にある鳥居を遊歩道から見たところです。

 

狩尾神社

狩尾岬散策路入口とあります。

 

狩尾神社

参道を進みます。神社の跡地だな~という感じですね。

 

狩尾神社

野鳥の鳴き声も心地よい感じです。

 

狩尾神社

さらに参道を進んで行きます。

 

狩尾神社

神門が見えてきます、このあたりから空気感が変わってくる感じでした。

 

狩尾神社

社殿焼失前はかなりの規模であったことが容易に察することができますね。

 

狩尾神社

最初の石段のところに拝殿がありました。平成3年に発行された芦屋町制百周年記念誌P42に大正頃に撮られた貴重な1枚が掲載されてあります。この芦屋町制百周年記念誌は芦屋図書館でも閲覧することができるようですし、芦屋町歴史民族資料館に行けば200円で購入することが出来ます。ここ狩尾神社に関する写真は1枚でしたが、芦屋町の歴史が写真で紹介されてあります。幻の芦屋駅や飛行場建設のさいになくなった御手水池・洞山付近にあった水族館や茶店など今となっては貴重な写真の数々が収録されてあります。これで200円とはお買い得で良心的!芦屋町の歴史に興味のある方にはおすすめですよ~

 

狩尾神社

社殿横にあるこの大木も古写真では2、3mほどの小さな木でした。

 

狩尾神社

右に見える石段から拝殿・幣殿があり(草が生えてる所)、その先に石基礎がありますがそこに本殿がありました。その先にさらに古い石段がありますが、そこは当時どういう状態だったかはわかりません。おそらく古宮があったのでしょうが。

ここにあった社殿は現在の狩尾神社にそっくりですので、そちらの写真を。この場所を訪れた方は下のような社殿が焼失する昭和40年代まではあったのだな~と思っていただければ。もちろん私もこの時は知らなかったので、正直ゾクゾクしっぱなしでした。

 

狩尾神社

現在、山鹿にある狩尾神社の社殿です。

 

狩尾神社

焼失前にあった本殿の後ろに位置するさらに古めの石段を上がります。

 

狩尾神社

その石段から振り返ったところで、手前から本殿・幣殿・拝殿・参道があったことになります。写真左手には御即位記念奉納の鹿石もありましたが現在は無いようです。

 

狩尾神社

石段をあがるとこのような場所になります。古代はこのあたりで祭祀が執り行われていたのかな~と思わせる空間ですが、日当たりのせいか空気感も穏やかに神聖な感じになりました。その先には大黒様が鎮座しています。

 

狩尾神社

大黒様にはお酒がお供えされてあり、なんだか安心しました。地元の方でしょうか、現在もお参りされているようですね。こちら狩尾神社跡地となっている散策道は、日常的に来られる方も少なくないのでしょう。

あと御神体はないのに神聖な気持ちになるのも、本来この国の人々が古代より太陽や海・山・岩・木などの自然を大切にし、時には恐れ崇拝してきた歴史を考えればごくごく当たり前のことなのかもしれませんね。

一説には天智天皇が狩りをしたことに由来するという狩尾岬ですが、この岬そのものが古代より神聖な場所として知られていたことは間違いないようです。

こういう場所が日本各地にあることを考えれば、八百万の神の国に生きてるのだな~とあらためて思わざるをえませんw

と、初めて訪れた方が不思議に思うだろうな~(私がそう思った)と私的に調べてみましたが、もちろんド素人の感覚的見解ですので、気になった方はご自身で確かめてくださいw

長くなりましたが散策路を狩尾岬のほうへ進んでみます。

 

狩尾神社

途中ですさまじい感じの木の根っこを発見しました!凄い。。

 

狩尾神社

海に向かうにつれて違う心地よさがあります。

 

狩尾神社

ほどなく響灘に出ます。目の前には千畳敷がひろがるよい眺めですね!

以上、狩尾岬にある狩尾神社跡地をお伝えしました。跡地と言っても参拝するくらいの気持ちで訪れたほうがよいと思った場所でもございました。 

狩尾神社跡地 遠賀郡芦屋町山鹿狩尾岬(周辺駐車場) グーグルMAP

この場所にあった御神体が合祀されている狩尾神社に関する当ブログエントリ↓

遠賀郡芦屋町山鹿にある狩尾神社

山鹿貝塚の展示資料見学や芦屋町制百周年記念誌の購入は芦屋町歴史民族資料館で出来ます。

芦屋町歴史民俗資料館 福岡県遠賀郡芦屋町山鹿1200-1 グーグルMAP

歴史民俗資料館詳しくは芦屋町役場施設案内WEBサイトで。

神様入門↓